不動産業界は、時期により忙しさが全く異なるという特徴があります。
忙しい時期にはスタッフ総動員で夜遅くまで仕事をしている一方、暇な時期には定時上がりでもまだ暇だというようなことが当たり前となっています。
これは人が移動する時期が特定の季節に集中しているためであり、その時期には激しく物件も契約されることになります。
不動産業界が最も忙しいのは初春の頃で、お正月が明けてから4月の新年度が始まるくらいの時期まではかなりお客さんが集中します。
これは大学進学や転勤のために賃貸契約を行うためです。
同時にその年度に卒業をする人たちが一気に物件を引き払うことになるため、新しい入居者を一日でも早く迎え入れるために室内清掃や鍵の交換といった作業の手配もしていかないといけません。
ただし忙しい時期はよい物件が見つかりにくいというわけではなく、たくさんの物件が一度に動き出すことからタイミング次第で出たばかりの良物件をうまくつかまえることも可能になります。
特に時期を決めない引っ越しなら、春先のたくさんの部屋が動く時期を狙うのもおすすめです。
もし今すぐに引っ越さないといけないという事情がない人なら、忙しくなる時期よりもやや早くから不動産会社を訪れてみるという方法もあります。
早めに物件を探しているという意志をしめしておくと、空き物件が出たらすぐにメールや電話で通知をしてもらうということができるからです。
先に物件に対しての希望を話しておくと、現在は空いていないけれどもかなり条件が近いという物件も含めて考えてもらえるので選択の幅も広がってきます。
ただ現在誰かが入居しており、まだ退去の意志が示されていないものを勝手に売買することはできませんので本当に部屋が空くかどうかは時期を見てみないことにはわかりません。
注意をしておきたいのが物件を見つけてから引っ越すまでの時期です。
物件をうまく契約することができたとしても、引越し業者の予約をとることができなければ実際に入居ができません。
春先にかけての時期は引越し業者にとっても繁忙期になりますので、急に予約をしてもなかなかスケジュールが組めないということもあります。
自分で引っ越しができればよいのですが、そうではない人はその点にも注意をしておきましょう。