賃貸契約を正式に結ぶときには、その契約が何日から発生するかという日付をはっきりと決めます。
契約の効果はその日付以降から発生するというふうになりますので、基本的にはその物件の引き渡しも同じ日付からとして設定されます。
自動車や絵画などの動産物を購入する場合に現物を本人に渡すのと同じように、不動産物件ではその室内を自由に利用できるようになる部屋の鍵を渡すことで契約内容が確定となります。
新居への鍵は基本的には契約をした不動産会社で受け取ることになっていますが、そのときには正式な持ち主であることを証明できる書類を提示しなくてはいけません。
具体的には以前に交わした契約書類や、契約時に引渡日までに提出するように求められていた書類などです。
そうした必要書類がそろっていないと、鍵の引き渡しを受けることができず引っ越しのスケジュールが狂ってしまうこともあります。
不動産会社にもよりますが、一般的な賃貸契約の場合にはまず物件を特定して契約をしたあと、預り金として支払いをする総額の一部を納めます。
賃貸契約書では本人の署名や捺印の他に保証人となってくれる人の署名捺印などが必要になることもあります。
本人以外の署名が必要な契約書は一旦持ち帰り、後日改めて不動産会社に提出をすることになります。
ほとんどの場合、何度も会社を訪れる手間を省くために鍵の引き渡しをする日に正式に必要な署名などが揃った書類を提出するようになっていますので、その場で確認がとれればそこで鍵を受け取れます。
また初期費用として必要となる敷金や礼金、最初1ヶ月分の家賃、不動産会社への仲介手数料をまとめて金額も入居日までに支払いを完了させておくのが通例です。